HTML文法・構造と検索順位は関係はあるのか?昔から言われる異様にhtml文法・構造の点数が低いとSEO対策の効果が薄いんでしょうか??
以前からこの議題は物議を集めているのですが、今回の記事ではその答えを、具体的な理由も含めて一つ一つ解説していきます。
このページの目次
HTMLの文法・構造が検索エンジンの順位に影響している??
以前は影響はあったのは間違いないですが、今はほとんどないと断言できます。
このHTML文法・構造というのは点数をつけるサイトなどが存在します。

Another HTML-lint gateway
https://cetus.sakura.ne.jp/htmllint/htmllint.html
ですが、HTMLの文法の点数が高い=検索の順位が高い、点数が低い=検索の順位が低いというわけではありません。
実際にキーワードで検索してひっかかった上位10サイトのHTML文法の点数をはかればわかると思いますが、HTML文法的にはダメダメなページもあれば、100位程度なのに80点近い優秀なページもあります。
上位サイトの方が、HTML文法に精通している人が作成している、とも言えるかもしれませんがHTML文法=検索順位の因果は説明できません。
google側がはっきりとHTML文法・構造はSEOに関係ないと断言している
グーグルのジョン・ミューラー氏にツイッターでフォロワーがこのように質問した。
ミューラー氏はこう答えた。
「HTMLが文法的に正しいかどうか」を、グーグルは検索ランキングを決定する指標としては使っていない。
でも、「正しいHTML」に意味がないわけではない。
構造化データの正しい記述には関係するだろうし、HTMLをちゃんと書いておけば、より多くのデバイスでコンテンツをちゃんと見られるようになる。
つまり・・・
「HTMLの正しさ」は、SEO対策については評価対象ではない、ということである。
SEO面ではHTML文法や構造を意識する必要はない

正しく綺麗にHTMLを書く理由で最も関係があるのは、納品時や社内で作業をする際に、だれが見てもわかりやすいとメンテナンスしやすくなるということです。
要するに、これはメンテナンス側のメリットであり、SEO対策としてのメリットではないということです。
ちなみに、WordPressでビジュアルタブ上で投稿する際に改行を行うと、
<p> ;</p>
このようなタグが入ります。
コーディングを行う立場であれば気持ち悪がられますが、順位には全く影響しません。
あくまでここは見る側にとってメンテナンスしやすいか、どうか、という点での問題になるということです。
Googleは情報の品質を評価

実際のウェブは構文エラーだらけのページが多く、Googleのクローラーはこれらのエラーがあっても正しく判断できるように作られています。
特にホームページビルダーなどのソフトを使って作成すると無駄なコードが多数出てきますが、
GoogleはもしHTMLの記述が誤っていてもペナルティを与える事はありません。
なぜなら、そのようなウェブページは非常に多く、そしてAIの発達により、構造よりも情報の品質や正確性を問うようになったからです。特に2018年に実行されたコアアップデートがそれをさらに拍車を立てています。いわゆるE-A-T評価についてです。
つまり、HTMLの構造が優れているかより、googleを利用するユーザーにとって関連性の高い情報を得る事ができるかどうかは重要であるということです。
記述ミスの中では閉じタグ忘れでブラウザが判断できず正しく表示がされなくなる事もありますので、その場合は順位に関係してくると思いますのでいろんなブラウザやデバイスでチェックする必要はあります。
SEOはユーザー目線での評価になっている
Googleは今までパンダ、ハミングバード、コアアップデートなどの様々なアルゴリズム変動により、ユーザーの検索意図を理解できるようになりました。
以前はコンテンツ量・被リンク数・キーワード数などの評価基準が高かったのですが、現在では検索ユーザーの意図を理解し、検索ユーザーに役立つ質ん高いコンテンツ作成が重要となっています。
古いSEOチェックリストは一旦捨てて最新のSEO要素を確認しておきましょう。